「ダンジョン」はたぶん世界の言葉
『アメトーーク!』のアニメ系芸人回で、ギャグマンガ的な極端表現を現実と比較して笑かそうとするのモニョる。
ジャイアンにあんなボコスカ殴られたら、リアルならそりゃ死ぬ。しずかちゃんがツーっと滑っていくフォーム、リアルならそりゃ激ムズ。そういうギャグだもの、あたりまえ。そういう過剰表現がおもしろいんだから、ふれないでって思う。
芸人さんだって、ネタのあとに説明されたら面白くないでしょ。
だがしかし、リアルで追究したくなるマンガもある。
じゃじゃーん! 『ダンジョン飯〜』!(ドラえもんの口調で)
ドラクエとかゲームのダンジョンで見かけるスタンダードなモンスターの、理路整然とした生態と調理方法は、リアルに即して考えれば考えるほどマンガの旨みが増す。
スライムの体内図解に納得しつつ、干しスライムの名産地の風景!? 高級食材!? ネタバレになるから詳しく書かないけど、素晴らしい妄想…いや想像力!
勇者ヨシヒコとは逆ベクトルの遊びっぷりにグフフ笑いがこみあげる。
で、これ、ダンジョン文化を共有しているからこそ、ものすごく面白く読めてるのは間違いない。戦士や魔法使いなど他職種のチームプレイだったり、死んでも僧侶が復活させてくれたり。
世界の人と一緒に歌える日本の音楽として、J-POPやAKBなんかよりスーパーマリオブラザーズのBGMとかアニメの主題歌のほうがずっとずっと普及しているってな話を聞いたことがあるんだけど、ドラクエをはじめとするRPGゲーム文化が共通してるなら、ダンジョンもきっとイケルなぁ?
【予言】魚の活け造りや納豆、くさやの干物とか、海外観光客にとって異文化ムード漂う食材をふんだんに用いたコース料理を、「ダンジョンランチ」「ダンジョンディナー」と名付ける飲食店が現れる。