ぱんつの視界

見えたこと、匂ったこと、触ったことを、ぽつぽつと。

近親憎悪

昨日9月15日、SEALDs の一員、奥田愛基という大学生が、国会の中央公聴会の公述人として意見を述べた。Twitterではオークダーキの名前で知られている。

SEALDs はいろんな主張をしている。自らに逃げ道を与えず、明快に。

www.sealds.com

 

強い意志ある者には支持の熱気も風当たりも強くなる。
今、私が一番注視しているのは、彼らがやがて日本にいられなくなるくらいひどい迫害が起こってしまうかどうかという点だ。オリンピック・エンブレムのデザイナーの例からも、この国の人々は心の底に薄汚い感情の澱をためていて、ささいなきっかけで噴出させ発散させていると感じた。この国にずっと住んでいる自分だってその作法から無縁ではないはずだから、自分にも澱がたまらないよう、たまってもそれを人にぶっかけないよう、気をつけて暮らしている。

1989年6月、天安門で政府と素手で闘った学生リーダーたちは、結局中国にいられなくなった。中国は政府が分かりやすく迫害したけれど、日本は政府の意を汲んだ太鼓持ちの一般人がその役割を担う。「非国民」「国賊」などの言葉を好んで用い、「いやなら出て行け」と叫ぶ。

ほとんどの太鼓持ちさんは中国嫌いを自認しているが、これは単なる近親憎悪に過ぎないと私は思っている。天賦人権を認めない憲法があったり、法治主義より人治主義だし、本当のところ太鼓持ちさんたちは中国みたいな国が好きなんだと思う。
日本がそういう国になる前に逃げねば。

 

そうそう、タンザニアの人たちがシリア難民にWelcomeと呼びかけていて、なんか目からウロコだった。逃げ先の選択、先入感を排した精査が必要だな。