ギリシャの経済危機
23年前、ギリシャへ観光旅行をした。まだ通貨がドラクマのころだ。
驚いたのは昼休みの長さ。昼食後に買い物をしようと思ったら、界隈のほとんどの店が閉まっていて、夕方まで待たなくてはならなかった。土産物屋からしてがそうだっだから、殿様商売ぶりにびっくりした。夜は遅くまで開店している店もあったので、そういうところは実質労働時間は８時間くらいあるのかもしれないが、そこそこで閉まる店はちゃんと食えているのか人ごとながら心配だった。
そして、今、ギリシャはデフォルトの危機。
いろいろ読んだ現地レポートで、もっとも納得がいったのはこれだった。
いろいろ読んだ記事から察するに、身の丈に合わない借金がそもそもの始まりといわれているようだ。そうやって調達したお金は、年金の財源に使われるなどして国民に喜ばれ、与党の支持が増え選挙にも勝ったそうだから、つまりは自業自得なんだろう。
ひるがえって日本。
国民年金、厚生年金、共済年金で集めた掛金の運用ポートフォリオで、国内債券の割合を減らし国内株式の割合を増やし、日本株を爆買いして株価を上げている。さらに、日銀が（直接ではないけれど）国債を買っている。そういう景気対策が、国民に喜ばれ、与党の支持が増え選挙にも勝った。
将来どこかの国の人に、日本の経済危機は自業自得と言われないようにしなければな…。ギリシャはアテネオリンピックがピークだったらしいから、日本も2020年以降に要注意だな。
